埼玉いちごで開発! 世界の〝あまりんパン〟
さいたま市北区のプラザノースで、親子でパン生地作り体験、キッズはオリジナルパンの商品開発にも挑戦しました!(今回は、子ども体験教室「じぶんデザイン」の埼玉新聞社と、おしごと体験学習「ことむすび」を運営する東日本旅客鉄道(JR東日本)の共催です)
前半のパン生地作りは、伊奈町のパン店「ヘルスケアブレッド ラッキーズ」の臼井大吉さんが先生。使用するいちごは、加須市の増川農園で育ち、瞬間冷凍保存していた埼玉生まれの品種「あまりん」です。小麦粉に液状のあまりんと水を加えて、親子で生地を練りました。生地には、埼玉県産の小麦粉「ハナマンテン」もブレンドされています。
後半は、フードコーディネーターの中村直樹さんとともに、キッズが2つのチームに分かれて商品開発!あまりんの特長を引き出す「引き算チーム」、他の素材を加えていく「足し算チーム」に分かれました。
用意したコッペパンは、あまりんを練り込んで焼き上げられています。パンとほかの食材を合わせて試食したりイメージを出し合ったりと、どちらも熱のあるミーティングに!それぞれ商品名も考えました。
「引き算チーム」が考案したのは「ホワイトスノーあまりん」。あまりんの香りや甘さを楽しめるよう爽やかさを重視、クリスマスをイメージしたシンプルな見た目にこだわりました。「足し算チーム」は、「食べた人にワクワクしてほしい」と、アーモンドなどの隠し味を添えた「ハッピーニューあまりん」を考案。食感にも工夫があるようです!
最後に「ことむすび」の一環として、食料に関する座学も。ことむすびは、「働くことと勉強はつながる!」と、JR東日本の皆さんがいろいろな企業に出向いて開催しています。今回は、日本や埼玉県の食料自給率などについて解説してくださいました。小学1年生の女の子は、「作ることはこんなに大変だったのかと思いました。でもパン屋さんになりたい」と話してくれました!
親子で練ったあまりん入りのパン生地は、発酵をかねてお土産に。保存方法や焼き時間など、臼井さんから帰宅後のレクチャーを受けて、ご自宅でおいしく召し上がっていただきます。
2つのオリジナルパンは、2024年12月24日からセルフケアブレッド ラッキーズ(埼玉県伊奈町小室539-2)で限定販売の予定。お楽しみに!
講師の声
■セルフケアブレッド ラッキーズ 店長 臼井大吉さん
パンを通して作ることの楽しさを体験していただけたかなと思います。私も楽しかったです!過熟果もアイデア次第で廃棄せずに新しい命を吹き込めること、フードロス対策にもなること、いろいろなことを考えるきっかけになってくれたら。食べ物を大切にしましょう!
■フードコーディネーター 中村直樹さん
キッズたちの「新しいあまりんパンを作ろう」「考えよう」とする熱量が高かったです!キッズの意見を尊重して試作品を完成させました。食べ物は、作っている時の気持ちや環境が味に出てきます。今日は、「おいしくなーれ!」という楽しくやさしい気持ちで取り組んでいただいたように思います。
キッズの声
- ・食料自給率が日本も埼玉も少ないので、もう少し上げたいと思った
・パン作りの工程について詳しく知れたこと
・おいしかったとき。なぜならおいしいと心があったかいから
・パンをこねたときに想像以上に手が汚れたこと
・パンをこねこねすることが楽しかった
・難しくても、手に付いても、それもおもしろかったのでよかった
・自分のパンがうまくできたからうれしかった
・パンを考えたところが楽しかった
・イーストを初めて見たので「イーストってこんなに小さかったんだ」と思った
・パン作りについて詳しく知れたことで普段食べているパンもたくさんの工程で作っていることがわかった
・商品開発をしたり、発表するのが楽しかったし、いろいろ勉強になった
・自分でパンをこねて丸めて、デザインして発表して、みんなで作ってすごく楽しい1日だった。またやりたい
・名前を決めるのが難しかった
・初めてパンを作って、こんなに大変だったんだと思った。パン屋さんになるために頑張ります